TRIUMPH STEEL

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革靴の手入れが好きだ。普段の磨きはもちろん、あくまで趣味の範囲内だが自分でコバを削ってインクを塗ったり、シャンプーをして革を洗浄したり。店を始めることになってすぐに思い立ったのが、靴のメンテナンスを目の前で見れる空間を作ること。Brift Hの長谷川さんに磨いてもらった時、その所作とエナメルのように輝きを増すコードバンを見てひたすら感動した。ALDENの9901だったと思う。初対面だったが、その日のうちに厚かましくも話を持ち出した。彼とは年齢も1つ違いで考えていることも近く、半年後には<THE BAR by Brift H>が誕生した。オープンから1年半が過ぎた今でもゲストがカウンターに座り、時が止まったように職人の手元をじっと見ている姿は本当に嬉しいし、心底素晴らしい仕事だと思っている。

愛用して12年になる、Crockett & JonesのUチップ。価格と釣り合わない、素晴らしい作りと革を備えた靴だ。スーツにも古着の501や軍パンにもしっくりくる守備範囲の広いフォルムで、とりわけ着用率が高い。定期的な磨きはもちろん、ヒールも繰り返し替えてきたが、さすがにトゥ部分の擦れがひどくなり自店で修理を頼んだ。ミッドソールまでに達した磨り減りを革で埋め平らにした後、TRIUMPH STEELを打ち込む。頑丈で男らしい見た目。ALDENやTricker'sなどにも合いそう。これからもハードに履いて、丁寧にケアしていきたい。20年経った頃にはどんな靴になっているんだろう。